らんちゅう専門 伊東養魚場







〜 趣味としてのランチュウ飼育 〜


時間がなくても趣味のランチュウを楽しむ為の内容です
今後の飼育の参考にして頂ければ幸いです

ランチュウが持つ趣味の世界と品評会の世界についても
それぞれの特徴を比較し検討をしています


Noritake bone china studio collection (1980年頃)
































  池の様子 ・ 近 況





↑↑↑
最新の画像に更新してご覧ください。




2019/9/22 様々な実験を経て・・


2年8ヵ月ぶりの記載になります。
2017年と2018年のデータ採取期間を経て、2019年の育成を進めていました。

そのテーマは光!
具体的には「特定波長光によるランチュウ飼育への応用」です。

2019年は4月20日の交配。飼い込みなしのゆったり飼育でサイズは約11.5cm。
フンタンの成長抑制もなく・・・◎

近日中に2019年度の分譲開始予定です。









2017/1/29 酉年 〜今年の春も近い〜


この時期になると毎年の楽しみが野鳥観察
特にメジロは本当に可愛らしい!(鳥獣保護法で捕獲や飼育は禁止されてます)

自宅庭の八重咲き梅にミカンをセット、メジロの到来を楽しみに待つとします
しかし、来る日も来る日もヒヨドリばかり・・・

お前じゃない!っと思いながら待っていると、今日初めて遊びに来てくれました

Noritake 野鳥シリーズと比較すると少し違う (きっと寒くて丸まっているのだろう・・・妄想)
今年の春も近いですね









2017/1/1 謹賀新年 〜今年は激動の年になりそうです〜


2017年 明けましておめでとうございます!

昨年は様々な試行錯誤を行いながら、全く新しい環境でのデータ採取を行うシーズンでした
その中で私の魚を気に入って下さり、ご購入頂きました愛好家の方々に感謝申し上げます

本当に有難うございます!


2017年度は魚を起こす段階より、今の全く新しい飼育環境でチャレンジしてみます
ただ、魚にアクセルやブレーキを与えてしまう?為に、交配にたどり着くかは未知の領域です

したがって、全ての情報公開は青仔の時期を考えています
全く違う次元の考えに基づいた飼育技術の為、問題ないことを実証しないと話になりません、、


シーズンオフの間、私自身も充電期間となりました

北八ヶ岳松原湖温泉・那須温泉・月岡温泉・水上温泉・白骨温泉の5泊6日
湯河原温泉・諏訪温泉の2泊3日 (両日ともに富士山が綺麗に見えました・・・上の写真です!)

これらは全て長男家族が段取りしてくれました・・・感謝です
そんな長男は2017年に新規開業。孫の世話が一層予想され、今年は激動の年になりそうです


しかし、ランチュウに関わる時間は十分に確保できると見込んでいます
昨年は系統取りでの販売が多かった中で、今年はさらに分譲魚のレベルが上がる様に努めます

今シーズンもよろしくお願い申し上げます









2016/10/15 データ整理 〜予想通りの傾向が出てきた〜


4月22日孵化の魚達は、現在の平均全長が13.25cm。私見では成長力に申し分なし!!
さらに立派なカシラ、中でも尾筒の太さは日本最高レベル!! ・・・自分で言うかぁ〜?(笑)

写真の魚達(データ採取中)が4月22日孵化ですので、客観的判断は皆様にお任せしますね。


その中で、10月1日より写真の如く極めて特殊な環境下で飼育を開始し、真面目にデータ採取中です。
本日、開始2週までのデータ整理を行いましたが、結果は明らかな傾向を示しています。

解析はまだ行っていませんが、恐らく過去にない革新的な飼育技術になると勝手に確信しています。
詳細はデータ収集後に掲載予定ですので、どうぞお楽しみにお待ち下さい!


〜分譲に関するお知らせ〜

高級当歳魚の販売はまだ若干数を予定していますが、残り数尾の掲載になる見込みです。
当歳魚の販売は若干の更新を行いますが、残り数は少ないです。この機会にどうぞ。

特別分譲魚の新規掲載予定はありません。弐歳魚の新規掲載予定はありません。
引き続き、伊東養魚場をよろしくお願い致します。








2016/10/1 来シーズンに向けた飼育環境の調整


クイズ!?
写真は何をしているのか分かる方、いらっしゃるでしょうか?

薬浴?・・・違います
バイオ?・・・違います
何もしていない?・・・違います(笑)

おそらく日本らんちう協会全国大会出陳の方には必須の技術になる!、、、と本気で思ってます。

伊東養魚場は2017年度に向けて飼育環境をさらに調整中。
写真の環境で本日から約1ヶ月間、冬眠までに大切なデータ収集を予定しています。

詳細は後日公開、全てオープンにしますのでお楽しみに!








2016/9/17 今シーズンの魚達を見て


本日、新しい分譲魚(当歳魚)の掲載を行いました。
もし気に入って頂けた魚がいましたら、ご連絡下さい。これまで頑張って育ててきた魚達です。(笑)

今シーズンの魚達はご覧の通り、客観的にも姿が揃っている印象を受けています。
誇らしげなフンタン・恐らく最高レベルの太身・広い目幅が特徴かも知れません。

しかも、どの魚達もエラ蓋に肉が付かず、成長力があるのも非常に興味深いです。
尾形に関する筋についても、私自身が好きな系統が含まれており、次世代にも期待です。(夢物語?)

中でも写真の魚は今シーズンの当歳魚を代表する1尾です。


分譲魚についての質問を頂いたので、ここでお知らせ致します。

特別分譲魚について、今後の当歳魚の更新予定はありません。(弐歳魚は掲載は考えています。)
高級当歳魚は若干数を予定していますが、魚の成長を見ながら掲載を判断します。
当歳魚については、随時更新予定です。種魚としてお使い頂ければと思い掲載させて頂きます。

引き続き、伊東養魚場をよろしくお願い致します。








2016/9/8 魚の分譲について


9月9日午前7時に分譲魚の更新予定です。

高級当歳魚・・・約40尾
当歳魚・・・5〜10尾
特別分譲魚・・・約15尾

もし気に入って頂けた魚がいましたら、メールまたは電話にてご連絡下さい。
先着順での分譲となります。


特別分譲について

会魚としての販売ではございませんので、ご理解の程よろしくお願い致します。
また今後、今シーズンにおける特別分譲魚の更新予定は未定です。


販売魚の系統について

今回の掲載魚は4月22日〜5月19日に孵化した魚達で、全て同じ親を使用しています。
太身や成長力は申し分なく、今後の水温低下でフンタンは益々発達することが見込まれます。

2016年度種魚のページを作成致しました。
今シーズンの魚達はフンタンや太身重視の方々にとって、幅を広げる系統になると思います。








2016/9/4 魚の様子


9月になり朝・夕が過ごし易くなりました。秋の気配を徐々に感じる時期です。

魚の成長は、オスの追星が出る時期に抑制され始め、逆に生殖器の成熟が始まります。
しかし、ランチュウは今からが勝負です!理由はフンタンや太身が急激に増す季節だからです。

これまでフンタンが発達するにも縦方向への成長が促進され過ぎ、
フンタンの発達が成長に追いつかず、フンタンは引き伸ばされていた状態でした。

しかし、この時期になると成長が抑制され始め、
フンタンの成長が縦方向への成長を上回る時期となります。

現在、1腹目の最大成長は13p。フンタンや太身も良い傾向、今から爆発するかが見所です!








2016/8/18 お知らせ


この数日で魚の分譲に関するお問い合わせを頂きました。
現在、データ収集の真っ最中であり、9/9の孵化後140日(20週)までは分譲予定がありません。

その後は分譲を開始したいと考えています。

ただし、今シーズンはデータ収集を中心としている為に、例年よりも選別では魚を残しています。
結果、系統取りでの分譲が多くなってしまう見込みですが、フンタンや太身は最上級になる予想です。

どうぞ楽しみにお待ちください。次回の分譲予定日・・・2016.9.9、今シーズンの当歳達です!








2016/8/14 魚の様子 〜データ整理 ・・・ 医学会では当たり前の作業です〜


えっ、、、随分大きくなったとは思いましたが、グラフにすると明らかに違う傾き・・・(驚)
孵化後順調に成長する中で、7/21を境に結果的に急成長している!

7/21から8/12までの大きな変化は餌の内訳・つまり赤虫を減らしてペレットを増量したことがメイン
使用ペレットは秘密!っていうと怒られそうなので公開 → ミシロ増体用を使用

別にミシロの回し者ではないのですが、、、
ミシロさん、もしこのデータをご覧になられたら、今後様々なデータ採取しますよ〜(独り言)

これまでに本当にたくさんのペレットを使用した中で、現時点でペレットを変える理由は全く無し!!!
さて、秋にどう仕上がるかなぁ








2016/8/14 池の様子 今年は新しい飼育環境の性能把握も大きな目標の1つ


新しい飼育環境 ※今シーズンの成長の現状

4/22・・・ 0日:孵化日
6/21・・・ 60日:6.0cm
7/15・・・ 84日:8.0cm(12週)
7/21・・・ 90日:8.0〜8.5cm
8/12・・・112日:10.5〜11.5cm(16週)
8/20・・・120日:未
9/ 9・・・140日:未(20週)


新しい環境での飼育方法 

0−60日・・・プラ舟飼育・餌:赤虫7回/日・水換え:中1〜2日・水温:28度以内
60−90日・・・FRP飼育・餌:赤虫4回/日&ペレット2〜3回/日・水換え:中1〜2日・水温:28度以内
90−112日・・・FRP飼育・餌:赤虫3回/日&ペレット3〜4回/日・水換え:中1日・水温:28度以内
112日−・・・FRP飼育・餌:赤虫2回/日&ペレット4〜5回/日・水換え:中0日・水温:28度以内


魚の様子を十分に見ながら、生理機能を最大化させる飼育方法を探索した中で上記の結果
日中は常に魚が泳いている状態を作り出し、餌は求めたタイミングで与えると結果的に7回/日

現在は水換えのペースと飼育密度について、理論的限界と実際のギャップを把握中


------------------------------------------------------------


溶存酸素量から考える限界密度  〜水温20度と28度におけるFRP水槽の水量300Lを例に考察〜


略語
・DO(Dissolved Oxygen):溶存酸素量
・BOD(Biochemical Oxygen Demand):生物化学酸素要求量
・COD(Chemical Oxygen Demand):科学的酸素要求量


予備知識

BODやCODの高い有機汚濁の進んだ水中では、好気性微生物による有機物分解によりDOが消費
一方、DOは水温の上昇に伴い低下する(水温20度:DO=8.80mg/l・水温28度:DO=7.75mg/l)
したがって、有機汚濁の進んだ河川水では、夏期にDO不足による水中生物の壊死が発生し易い

一方、水産養殖分野にて良好な状態を保つ為のDOは5mg/L以上と報告され
また、エアレーション爆気におけるDOは水温に関わらす開始30分で96〜97%回復と報告される

魚100gの1時間あたりの酸素消費量は水温20度で9mg/h・28度で13.5mg/hと報告され
魚の質量(g)の目安は100gなら10cmのランチュウ2匹に相当する


想定条件・・・飼育水300L(当養魚場のFRP水量に相当)

BODまたはCODを排除する為に100%新水
30分以上のエアレーション爆気を施行しDOを確保
超高密度における魚のストレスは考慮せず


理論下における計算

エアレーション爆気におけるDOは水温に関わらす開始30分で96〜97%回復することから、
魚の酸素消費量を60分でなく30分で考え、理論的には30分の酸素消費量<DOなら酸素不足に陥らない

水温20度
DO=8.80mg/lであることから水量300Lでは2640mgの酸素が含まれている
また、1時間あたりの魚100gの酸素消費量は9mgにて30分あたりでは4.5mg

水量300Lに含まれる酸素量2640mg=魚58666.67gの30分あたりの酸素消費量
魚58666.67g=10cmのランチュウ1173.33匹 (※洗面器の水量5Lならエアレーション下で19.56匹)

水温28度
DO=7.75mg/lであることから水量300Lでは2325mgの酸素が含まれている
また、1時間あたりの魚100gの酸素消費量は13.5mgにて30分あたりでは6.75mg

水量300Lに含まれる酸素量2325mg=魚34444.44gの30分あたりの酸素消費量
魚34444.44g=10cmのランチュウ688.89匹 (※洗面器の水量5Lならエアレーション下で11.48匹)


------------------------------------------------------------


飼育密度の限界を探る・・・@


糞量はペレット>赤虫・・・餌の量(ペレット?)が増加すると水中のアンモニア濃度も上昇
このアンモニア濃度は飼育密度の影響も大きく受け、飼育密度が高いほど上昇速度も急激となる

水質把握には様々な計測器がある一方で、ランチュウの水質許容性はランチュウを見ないと把握は困難
さらに、循環式の水質管理ではないランチュウ飼育では、計測器による水質測定の重要性は?

したがって、何を基準にするか・・・その答えは魚の泳ぎ(動き)
つまり、水質が悪くなると魚の泳ぎが低下してしまう生理現象を見ながら水質を把握するのがBESTと判断

※医学でも全く同じ・検査データも大切だがそれ以上に目の前の患者を直接診るのが最も重要!


------------------------------------------------------------


飼育密度の限界を探る・・・A


今年の育成での優先順位・・・@泳ぎの確保・A十分な餌・B高い飼育密度・C水換え

中1〜2日における水質悪化の原因は排泄されたアンモニアそのもの
一方で、バクテリアによる水質悪化やBODは水換えの頻度を考えると・・・その影響は限局的

飼育の優先順位では高い飼育密度を優先、したがって水換えでの調整が最終的に強いられる

魚のサイズが10cmを越し、一池(外寸130×160cm)に40〜45匹入っている中での十分な餌やり
さすがに水換え翌日の夕方には明らかな運動量の低下、さらに餌食いも明らかな低下(水温は26〜27度)

最初は水量を増加させることでアンモニア濃度の軽減を目指しましたが、おそらく早い内に限界・・・

したがって、112日以降は毎日の水換えに変更
変わりに池の水深は10cm以上と浅くし、結果・・・気温36度・室温38度・水温28度−αでOKです


------------------------------------------------------------


私の飼育メモ

季節・・・8月(連日の猛暑日を含む)
魚のサイズ・・・10cm以上
餌・・・赤虫2回/日&ペレット4〜5回/日
最高水温・・・27度+α
飼育水量・・・300L(水深15cm以上)
飼育密度・・・外寸130×160cmのFRPに40〜45匹
水換え・・・100%新水にて中1日

この環境下では水換えの翌日夕方には魚の泳ぎは悪くなる
→2016年度は112日以降は毎日の水換えと水深10cm以上で対応(※高い飼育密度を優先)

結果
気温36度・室温38度・水温28度・飼育水量200Lで泳ぎの抑制はかからない








2016/8/7 池の様子 ※気温37度の日々が続きます

人が快適なら魚も快適という昔からの言葉を実践する中で、、、

大阪の気温・・・8月6日と7日は遂に37度・明日も37度の予報
直射日光の下では外に出るのも嫌な気温・逆に屋内でもクーラーの使用を勧めるニュース

今年の飼育場の目標は室温40度を超えないこと・水温は28度を超えないこと
しかし当然ながら、新しい飼育場は37度なんて未知の領域・・・

さてどうなるか?と思いながら14時30分に状態確認
室温39度・湿度46%・水温27度+α・・・ん〜、なんとか持ちこたえている


真夏日の新しい飼育場データ ※14:00〜14:30
気温34度 … 室温38度・水温25度

猛暑日の新しい飼育場データ ※14:00〜14:30
気温35度 … 室温38度・水温26度
気温36度 … 室温38度・水温27度−α
気温37度 … 室温39度・水温27度+α


昔にヒーターを使用しながら得たデータを振り返る為にランチュウ学を再確認


25〜30℃ … 成長を促進させる為に、十分な餌を与えるが肥満魚には注意
31〜36℃ … 暑さで食欲が落ちる為に、様子を伺いながら十分な量を与える

水換え
25〜30℃ … 水が汚れた場合は全て新水を用いて行う
31〜36℃ … 水が汚れる前に全て新水を用いて行う

25〜30℃ … 朝の時点で日本茶色である場合は翌日までに水換えを行う
31〜36℃ … 朝の時点で日本茶色である場合はその日の内に水換えを行う


現在、気温37度でも水温は25〜30度の範囲に入っており、魚も日中は泳ぎ続けている状態
孵化後15週(105日)で全長9〜9.5cm、現行の育成法を継続する方針でOKと判断しました

さて、秋にどうなる事やら・・・








2016/7/24 報告

背景

ランチュウ学にて、系統にもよるが孵化後60日に6cm・90日で7.5cmが成長の目安であることを示した.
今回、飼育環境がタタキ池からFRPに変わり、成長速度に対する影響の把握が求められる.


目的

飼育環境が変わった中で、孵化後61〜90日の期間における成長速度を把握すること.


方法

4/18交配・4/22孵化の1腹目を対象に、孵化後60日までは以前と同様のプラ舟飼育を行った.
その後、孵化後61日目からFPRに移動させ、以下の環境で育成を続けた.

@給餌・・・赤虫を4回/日&ペレット(ミシロ増体用)
A水温・・・25〜26度(散水機を使用)
B水換・・・水が汚れたら100%交換(中1〜2日)
C容器・・・FRP(苔なし)
D密度・・・やや高密度
E日照・・・制限(20:30までは蛍光灯を使用)


結果

ランチュウの全長は孵化後60日で6cm・孵化後90日で8.0〜8.5cmとなり、
〜60日目までは以前と同様であったのに対し、61日〜90日では加速されている傾向を認めた.


考察

61日〜90日における例年との違いは以下の通り.

@タタキ池からFRP.
A日照制限による水温抑制.

@について、青苔が無くなったことで相対的に高カロリー食の摂取割合が増加した可能性がある.
Aについて、高水温下では魚は泳がずに餌の摂取量も低下することを以前ランチュウ学にて示した.
今回、水温が25〜26度では日中も餌を求めながら泳ぎ続け、本結果に影響を及ぼした可能性がある.


まとめ

FRPの使用と日照制限による水温抑制(25〜26度)を行うと、結果的に成長が加速する傾向を示した.
これは、短期間でランチュウを大きく成長させる上で有益である可能性がある.








2016/7/20 魚の様子

これまでに他種の様々な養殖技術を勉強し、2016年度はランチュウにて実践しています
テーマの1つは最大限のフンタンと太身

快晴となった本日の水温は25度・・・散水機の効果は強烈です

木漏れ日の中、魚達はよく食べよく泳ぎ、成長の速度は凄いの一言!!
今年の魚達もだいぶと良い感じに成長してきました








2016/7/20 池の様子

晴天の大阪・・・本日14時の気温34度:室温:38度・水温:25度
熱中症注意報が出る中で、室温40度以下の目標は達成中・水温に関しては文句なし!!


現在までにフグ・マグロ・タイなど、様々な魚の養殖が行われていますが、
養殖領域を勉強すると、ランチュウに通じる内容が多くとても面白いです

その中で最も大切なことは魚の成長を阻害させない環境を整えること!
特に水温については厳重にコントロールされ、種類にもよりますが、通常25〜28℃で管理されます

直射日光はプランクトンや苔が必要となるエビの養殖で重要視されますが、
小規模の場合、水温上昇の悪影響で嫌われます

高密度養殖の場合、高濃度酸素の使用がなされ、飼育水はたいてい循環式
ウナギの完全養殖についての論文も、非常に面白い内容です

人工受精についても、抱卵する魚が居る居ないなど、ランチュウと同じ(笑)
その対応策もランチュウと全く同じなのには笑いました

→ランチュウの創り手はいつでも養殖業に転業出来ると思います!








2016/7/17 近況

昔から鮎が大好物で、お客さんから教えてもらった揖斐川丘苑へ

久しぶりの鮎の刺身、囲炉裏での焼き鮎も格別、お酒との相性も◎
昨年、皇太子殿下もいらっしゃったとのこと

道中、彦根城と養老の滝にも立ち寄りました

1泊の旅行中、ランチュウ達の餌やりは子供たちに任せました
自動散水装置で魚の管理は格段に向上しています








2016/7/10 防犯システムとお知らせ

以前からの警察からの提案もあり、2016年度より駐車場に防犯カメラを導入しています
同時に庭や飼育場にもカメラを設置し、ダミーカメラなしの計15台が稼働中

遥かに予算オーバーでしたが手を抜く所では無く、全てpanasonicのメガピクセルを採用しました
ネットワークレコーダーは3台準備しましたが、カメラもレコーダーも何故こんなに高いのか・・・

ちなみに、家の前の道路は防犯強化を目的に、松原市が防犯カメラを約40台設置しています
結果的に犯罪の少ない町として全国表彰されていました


※お知らせ

今の伊東養魚場ホームページの内容は、これまでに収集したデータを基礎にして掲載しています
そして今後、得られたデータは論文化を目指し、ホームページにも掲載できればと考えています

最近は様々なデータ収集が中心の為に、伊東養魚場への来場は現在ほとんどお断りしている状態です
ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます








2016/7/9 魚の様子(1番腹)・飼育環境以外のもう一つの大きな変化

孫の小学校に合わせて長男家族が実家に戻り、ランチュウにも再び携わることになりました
→私の年齢も気にしてもらえずに、様々な追及が再び始まるかも知れません・・・

実際、今シーズンからの環境整備も飼育技術も全て長男の理論で新しく組み立てられ、
正に新しい伊東養魚場のスタートとなりました!

全ての作業の効率化、そして成長を煽るのではなく、生理現象を最大化させる飼育技術の採用
今回の散水装置も結果的にその一部、今年は新しい飼育環境の把握と調整もテーマの1つ

ただし、基本方針は「趣味としてのランチュウ飼育」・・・このページの主題そのもの!
そして今、ランチュウを楽しむ時間が確かに増えています

今年の魚達もいい雰囲気になってきました!








2016/7/8 屋根の散水装置を増設

屋根を冷やす効果はあまりに絶大で、迷う余地なく2本目を設置しました
室温は散水装置の水量で調節が可能、気温より低い室温も可能な勢いです、本当にすごい!

しばらく雨が続くので2本目の効果を十分に確かめるのはもう少し先
しかし、1本目の時点でランチュウの育成が根本から変わってしまうほどの効果

タイマーでの自動散水、飼育場の湿気もOK、日中にもランチュウを楽しめる!
これならもっと早く、昔の飼育場でも採用していれば良かった








2016/7/6 新しい課題と対策

7/4の大阪の気温は35度、快晴の中で飼育場はついに室温41度・水温29度に・・・
室温40度以下の目標は達成出来ず、これでは飼育場に長居ができません


対策

室温上昇の最大原因・・・炎天下で熱された屋根材(約60度)からの放射熱
→室温維持の為の次の対応策は簡単、屋根を直接冷やせば良い!

塩ビで配管しようと思いましたが、コーナンに散水チューブを見かけ
耐久性は無さそう・・・けど2年保証とも書いているし、面白そうなので1本だけ購入

取付後に蛇口を全開にすると強烈な噴水状態、、、蛇口の調整が難しい
最後は蛇口を少しだけ開き、屋根を水が僅かに伝う程度としました

使用水は井戸水・将来的にミネラル成分の沈着は予想されますが、
水温18度の井戸水による屋根材の冷却は魅力的


結果

翌日、7/5の大阪の気温は36度
快晴の中で飼育場は室温38度・湿度48%・水温27度・・・OKです!


予想

天井からの冷気で、散水チューブを2本にすると扇風機は不要になる印象
暑くて触れなかった屋根材はひんやりと冷たくなっています








2016/7/3 ランチュウを楽しむ

日中も池に居ることができる! そんな中で今日は魚の習性を楽しんでいました
池の一部に直射日光を入れてみると、、、

「魚は本当に直射日光が嫌い!」な様子。日陰が魚の通り道になります
色んな形の日陰を作ると、魚も形の通りに影を泳ぎます








2016/7/3 池の様子・近況

今年のテーマの1つは太陽光制限を中心とした涼しい飼育環境 (特に西日はコリゴリ・・・)
昨年からの家のリフォームに合わせ、現状で改善したいことをズーット考えていました


設定目標

飼育場の気温は40度を超えないこと・最高水温は28度を超えないこと
湿気は溜めないこと・屋外クーラーの設置はしないこと(電気代対策)


方法

日陰にする目的で池の東・南・西に住居を配置・北は下半分はブロック壁で上半分は換気口
天井はカーポートに75%遮光ネットを3重にし全体設置・木漏れ日は意図的に作成

風の流れを南東と南西からビル風として取り入れ、北に流す設計
遮光ネットに溜まる温熱は扇風機で強制排気
床コンクリートは住居の換気口からの冷風を送りクーリング


結果

本日の最高気温:34度・飼育場2m高:38度・水温:26度・床コンクリート温:25度
池での作業は本当に楽!日中も魚を眺めることができる!(猛暑日はまだ未経験ですが、、)

他に、水温の上昇が抑えられると魚は止まらず、日中の餌切りが不要になる
池全体が日陰になると魚が泳ぐ範囲も池全体に拡大、魚の運動確保にはプラス

さて、これで秋にどんな姿に仕上がるのかな?


余談

結局、遮光ネットの必要長は計100m、飼育スペースが減少したから余裕と思っていましたが
全て更新する作業は、、、見込み甘かったです。遮光ネットと扇風機はコーナンで揃えました

そして、ランチュウを趣味に変えてから庭木も楽しんでいます
クラピアはランチュウとは逆で日照の確保が大切、緑のじゅうたんを目指します!








2016/6/26 池の様子・・・2016年度の種魚と稚魚

今年のテーマは正にフンタンと太身!
飼育環境が激変した中で、今年の当歳達は秋にどの様な姿に仕上がるのか興味深いです

私の経験上、フンタンの発達は、FRP>タタキ池>プラ舟>>>水槽の順と考えており、
中でもFRP>タタキ池の部分について、今年は実感出来ると見込んでいます

また、夏場の高水温と直射日光、そして西日もフンタンの発達を抑制すると考えており、
新しい施設の設計段階では、これらの要素をほぼ排除できる環境を目指しました。

同時に私自身、60歳を過ぎた身体で夏場の暑い飼育場に留まるのは非常につらい現状で、
人が快適なら魚も快適という昔からの言葉も思い出しながら新しい環境を整えました








2016/5/22 池の様子

太陽光制限として寒冷紗の使用を開始しました。
ポリカーボネートの使用で紫外線は以前からカットしています。

現在の飼育環境は朝日や西日は既に全くあたらず、10時から14時の太陽光制限が問題となります。

魚には少なくとも夜明けと日没だけを理解させるだけの明るさを目指していますので、
太陽光制限について、この写真の状態ではまだまだ不十分
今後、寒冷紗の厚みと広さを拡大させ、夏場でも涼しい飼育環境にします!








2016/5/15 池の様子

2016年度の種魚と稚魚

この数年に渡るランチュウの世界をみると、主流となる系統が変化していると思います
特にオークションを中心に、フンタンと太身のある系統が多くなりました

しかし、ここで問題となるのが次世代に向けた交配相手を探す難しさです
競馬でサンデーサイレンス系統が増し、交配相手の決定が難しくなっている現状と同じかも知れません

ランチュウの場合、兄弟掛けで数年は系統の維持ができますが、何れ必ず限界が来ます
そこで、系統を退化させない為にも、確実にフンタンと太身が得られる別系統が必要となります

これらを背景に、私の持つ系統の中で今年の交配の中心は自ずと決定されました
フンタンの出ない遺伝子は優性と最近考えている中で、今年はフンタンと太身の系統を中心としました

今年の交配は4/18.4/27.5/6.そして本日の5/15。何れも同じメス魚でキッチリ9日毎の交配
さて、今年の稚魚達はどんな姿に仕上がるのかな?








2016/5/8 池の様子・近況

新しい養魚場への通路と飼育池

工事で既存のタタキ池は全て撤去。FRP水槽(130×160:断熱あり)を新規に8槽導入
プラ舟は既存のものを使用(屋外に12槽・屋内に30槽)

雨除けは以前のポリカーボネート(紫外線カット)を再配置

9ヶ月間の屋内飼育で感じた疑問
→ランチュウの飼育に太陽光は本当に必要なのか?

屋内飼育は安定した水温・蛍光灯による自動照明・換気扇による強制換気
→ビタミンDは意識しましたが、順調な成長促進と病気知らずの結果

常識からかけ離れているのは承知の上で、今年のテーマの1つに太陽光制限を含めます
今理解している欠点は屋内飼育では青水化が難しいことと電気代・・・









2016/5/7 池の様子・近況

工事は昨年の12月までの予定でしたが、結局3月末まで掛かりました
工事期間は9ヶ月間。本当に長かったのが実感です

ランチュウ達は4月中旬より新しい飼育施設に移り、ようやく新シーズンを始めました
今年1年間はこれまでとは全く異なる新しい環境の現状把握を主眼に行います

そして、同じ系統でも飼育環境が変わることで今までの姿も変わることが予想されます
今回、私の系統魚を維持させつつ、理論的にフンタンを最大限に発達する環境を整えました

本格化は2017年度ですが、2016年度からの新しい養魚場を応援して頂ければ助かります
今後とも伊東養魚場をよろしくお願い致します








2015/9/4 池の様子 〜始まりあれば終わりあり〜

なかなかインパクトのある写真になったかも知れません
数年前からの計画を6月に実行しました(※工事は今年の12月頃まで続きます)

時代と共に養魚場の姿も変わって行きます
これまで沢山の方々にお越し頂きまして有難うございました













2015/9/4 池の様子

初公開!?室内飼育場 (昔から使っていますが今回は避難先として目一杯の使用)
ランチュウ達は元気に育ってくれています






2015/6/14 庭の様子

ナンテンの開花・ツバキの実

孫と育てているアサガオ・ヒマワリ・夏咲きコスモス
だいぶと大きくなって来ました






2015/6/5 近況

ほたる観賞へ行きました・和歌山県「きしべの里公園」






2015/6/5 池の様子

メイン腹の1番仔・分譲の掲載をしました






2015/6/3 近況

大阪舞洲「ゆり園」に行きました・250万輪のゆりが凄く綺麗でした






2015/5/31 池の様子・庭の様子

メイン腹の1番仔とメイン腹の2番仔・順調に育成中です
ホタルブクロも綺麗に開花しました

これからメイン腹の1番仔は少しの間だけ飼い込みます






2015/5/30 近況

2001年に開設した伊東養魚場の旧サイトも明日でサービス終了です

作成当時、翌日のことを顧みずに明け方までブラウン管のWindows Meと向き合い
内容の充実と文章の改定を繰り返していた頃を懐かしく思い出しました

特に、サイトのデザインはメモ帳にてtableを使用し作成しましたが
なかなか思い通りのデザインになってくれずに本当に大変でした






2015/5/24 庭の様子

アマガエルとカナヘビ・庭で毎年自然に繁殖を繰り返している様です






2015/5/20 近況

高野山開創1200年記念大法会奉修が行われており参拝に行きました
朝8時到着でしたが既に駐車場が満車・次の日に秋篠宮殿下がご視察されるとのこと






2015/5/17 池の様子

メイン腹は順調に育成中・現時点で尾の感じも非常に良し
次はマクレの選別ですがもう少し先になる様子・相変わらず数が減りません

今回交配させたメイン腹のオス違いも受精率・卵数・・・◎
スダレは性別の偏りを予防する目的で使用

来年度の交配ではメイン腹と今回のオス違いを交配させます
次世代でも今の系統を50%含んだ系統を確保してみます






2015/5/17 庭の様子

満開のサツキと赤くなり始めた紅きらり






2015/5/13 近況

メイン腹のオス違いが確保出来たので姫路城へ
晴天を背景に真っ白が本当に印象的でした

ランチュウの今年の交配は予定通り終了です(計8系統)







2015/5/10 池の様子

メイン腹:シュリンプで順調に育成中です
僅かですが分譲の掲載を開始しました

現在、試し引き・メイン腹を含めて6系統を育成中
交配はメイン腹のオス違いが確保出来れば終了の予定です







2015/5/10 庭の様子

タチバナとアヤメの開花

タチバナは花も実も香気が高く、寒暖の別なく青緑の濃い枝葉が常に美しく
生い茂り栄えるので長寿瑞祥の樹として重用されたとのことです







2015/5/5 庭の様子

2年前に自ら造園した前栽・デザインに最も拘りました

サクランボ(紅きらり)の結実・黒竹のタケノコ
紅きらりは1本で結実してくれます

ランチュウは順調に育成中・販売はもう少し先の予定です






2015/5/3 近況

法雲寺の平戸ツツジを拝観






2015/4/29 池の様子

メイン腹:密度確保の為に少し早めに2回目の選別をしました
1回目の選別は尾張りと左右差・今回はサシ尾をターゲット

尾張りで減らせない腹はサシ尾が多い事が知られています
私自身も以前60〜95%サシ尾だった経験があります

けど今回のメイン腹は2回目の選別でも減ってくれません・・・
確実に減らすために1舟2時間かけましたが十分な密度調節効果は得られず

結局12舟まで広げて密度調整をしました

写真は選別後のメイン腹・オレンジ色はシュリンプ・ヒーター20度設定






2015/4/26 近況

五月人形を孫と一緒に完成させました







2015/4/26 池の様子

今年のメイン腹のメス魚と日らん入賞魚(当時)の写真を比較しました
右・・・日らん入賞魚(当時)
左・・・メイン腹のメス魚(代は重ねましたが日らん入賞魚の系統を50%含めています)

改めて見比べると総体のバランス・尾のつくり・右フンタンの白などがそっくり
今でもこの系統をもっとも大切にしています

この時期の育成は選別の労力だけが突出します
私の場合は1舟1時間が毎年のペース・今年の弐歳魚1腹で10舟まで広げたのは数年ぶり

この時期の飼育も選別日を除くと時間の確保が可能です
水換えは水流を作ると1舟1分程度・餌やりはシュリンプ法で対応中







2015/4/26 池の様子

メイン腹は1回目の選別で10舟から8舟に減らしました
選別時間:二人でしながら計10時間(今のところ当たり腹ですが数が・・・)

立ち上りが良い腹はこの時期の選別で全く減ってくれません
結果的に今年は産卵ラッシュをやめました・メイン腹育成を最優先

写真は選別後の密度ですが、まだ緩める必要があります







2015/4/26 庭の様子

赤キリシマに少し遅れて白キリシマが満開になりました・真っ白が印象的です
ロージー・スズラン・エゴノキの蕾






2015/4/24 近況

錦水亭を目的に再訪問(先日訪問時に予約)・乙訓寺のボタンも満開






2015/4/19庭の様子

3年前に植えた二宮金次郎像周りのキリシマが今年も満開になりました
真っ赤な花が強烈です

昭和34年に松原小学校に寄贈した二宮金次郎像とセットで庭にも設置とのこと






2015/4/19池の様子

左:試し引きのメス親
右:メイン腹のメス親(※2009年日らん入賞魚の面影が残ります)

この時期は腹数を絞れば比較的時間に融通がききます
産卵直後からの5日間は自由・その後も24時間シュリンプ法で1泊旅行も可能です
水質悪化を防ぐために密度は最大限緩めます






2015/4/19近況

長岡天満宮のキリシマツツジ・乙訓寺のボタンの拝観へ
まだ1〜2割の開花・満開は今週末頃かと思います






2015/4/17庭の様子

桜の次は牡丹とハナミズキが満開に・この時期は花の季節が続きます






2015/4/11池の様子・近況

試し引きは5腹のうち1腹を育成中
1泊で高遠城址公園〜諏訪大社〜光前寺へ・朝の雲海には圧倒






2015/4/5庭の様子

玄関の橘と桜(京都御所にならって左近の桜・右近の橘としました)
牡丹の蕾・孫と一緒に育てているチューリップも満開






2015/4/5池の様子

メイン腹を交配させました・卵数と受精率共に◎

メスは2009年に日らん(当歳・東前頭九)で頑張ってくれた系統
オスは2012年に錦蘭会(当歳・東関脇)で頑張ってくれた系統






2015/3/21庭の様子

私自身で造園した表庭・杏も満開となりました
レンギョウ・ユキヤナギ・ツバキ・桜の蕾・モミジの芽吹き・沈丁花
しばらく花の季節を楽しめます

ランチュウは1腹を育成中です
メイン腹の交配まであと少し






2015/3/15庭の様子・近況

春も近づき杏も開花を始めました
妻の誕生祝い






2015/3/15池の様子

シュリンプ装置として◎
コーナンで販売されています






2015/3/8池の様子

試し引きを開始しました
メイン腹はもう少し先です






2015/3/2近況

白川郷と金沢城へ行ってきました
北陸新幹線の開業直前です






2015/2/28庭の様子

昨年春に私自身で造園しました
蝋梅に続いて梅も開花






2015/2/20池の様子

2015年も育成を開始しました
3月下旬の交配を目指します






2015/2/4立春

雛人形を孫と一緒に完成させました







00326614



「top page」に戻る
「タタキ池より直送」に戻る