2010年度


初孫の誕生

2010年度、私にとって初孫が誕生致しました。3月産まれの女の子です。
このまま健康に育ってほしいと心より願っています。

そんな事もあり、今シーズンは孫の世話と魚の世話が重なったシーズンでした。


2010年の総括・・・@

2009年度からの予定通り、2010年度はシンプルな飼育方針として予定を練りました。
初孫の世話に時間を確保したいと思った為です。

逆に魚に対しては時間が限られるので、当初は私の持つ系統に幅を持たせるだけの方針を考えました。
現実的に考えた場合、最も結果を残せる可能性が高い方法であった為です。


 09系統

 2009年に日らん全国大会で前頭に入賞した系統




 08系統

  2008年に日らん全国大会で役魚を獲得した系統



しかし、結果を追い求める飼育は必要に迫られ、趣味の楽しさが著しく失われてしまうと感じた為に、
今後につなげて行く為にも、新しい試みを行う事と致しました。

具体的には、全国より様々な系統を新しく導入し、それぞれの系統を知る事で視野を広げる事としました。
系統の特徴を素直に表現させる為には、シンプルな飼育が良かったのも理由の1つです。


2010年の総括・・・A

新しく導入した系統は尾形を重視しながらも、カシラと尾筒を十分に考慮して選択致しました。
交配の中で育成に至ったのは15系統、そして秋の段階での結果は良くも悪くも様々なものとなりました。

その中で改めて感じたのは新規導入の難しさです。特に導入時の兄弟魚確認の重要性は痛感致しました。
しかし、来年度に向けてカシラ・尾筒・尾形の優れた系統の導入が出来たのは良かったと考えています。

また、全国大会の入賞魚を拝見し、最近2年間における魚の進化の速度にも驚かされました。
尾形は当然ながら、カシラや尾筒の発達は最低条件となり、そこに魚の大きさも重要になったと言えます。

私自身は残念賞でしたが、2011年度の軸となる7系統は今の時代に十分に即していると考えています。
そんな中で、今年の全国大会は大阪地区からの入賞が多く、嬉しさと共に来年度の励みとなりました。


 2010系統@

 2010年に日らん全国大会に参加した系統




 2010系統A

 2010年度に把握を行った系統の仔/品評会は未参加




2011年度の方針

2011年度は良い尾形を出す系統の中でも、カシラと尾筒について特に重要視する方針と致しました。
その為に、これまで保持している尾形に拘った様々な系統の中から、種系統の絞り込みを行いました。

基準は、良い尾形の系統である事・色の濃い系統である事・成長力のある系統である事を絶対条件とし、
その中でカシラと尾筒が十分に発達してくれる系統だけを残す事としました。

結果は「2011年度の種魚」のページに提示した通り、私の池からは6系統を採用する事となりました。
また、九州の方より種魚の交換を行った事で1系統が追加され、2011年度の軸は7系統となります。

さらに、今の流行に乗る事も非常に重要であると考えています。

その為にも、過去2年間に浜松・沼津・大阪・徳島・岡山より1尾単位で導入した魚を織り交ぜる事で、
2011年度の各系統に幅を付けようと考えています。


 新規導入系統

 九州在住の方と種魚の交換で私の養魚場にやって来た系統



今回、種系統の絞り込みを行った事で、2011年度は私の養魚場で主流となる系統の割合が変化し、
これまでと比較すると全体的に魚の印象も変わってくる可能性が高いと予想しています。

しかし、実際にやってみないと分からないのもランチュウの世界ですので、
四季と共に趣味の世界と孫の成長を楽しみながら、可愛い魚が出てくれれば各会に参加しようと思います。

2011年度も、よろしくお願い申し上げます。

                                             伊東養魚場 伊東敬光




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