2008年度


2008年度の総括と2009年度の方針。

2008年度は書籍と共に、会魚の為だけの飼育を行う方針でシーズンを始めました。
しかし、飼育技術において新たな方法などはなく、書籍に記載した通りの方法を基本としました。

今シーズンは比較実験を殆ど行いませんでしたが、以下の様な経験を致しました。

@シュリンプの粗悪品
Aシュリンプが原因のエラ病
B次亜塩素の効果
C系統の表現
D稚魚9尾の育成
E餌をベタ付けにする時期
F1年で2世代
G日らん入賞
H出品した会魚を1尾も落とさなかった事
I冬場の飼い込み
J色が薄くなる系統の限界

これらの経験も踏まえた上で、2009年度を開始したいと考えています。

2008年度まではシーズンを駆け足でひたすら走り抜けた感がありますが、
2009年度はもう少しゆったりとしたペースの中で、本当に価値のある魚創りを行う方針と致しました。

何らかの欠点をもつランチュウにおいて、三位一体の魚はそう簡単に出るものではなく、
それを極端に追い求め過ぎると、趣味の世界から来る楽しさが著しく軽減すると実感した為です。

勝負の世界は励みになりますが、楽しみを忘れず、どこか魅せる所のある魚創りが出来ればと思います。
ただ、書籍に記載した飼育技術を再び組み合わせ、筋と尾形に拘って育成する事に変わりありません。

交配時期は3月上旬から、オス:メスは2:1、腹数は5月末までに10腹程度を予定しています。
交配時期に入り次第、「2009年度の種魚」のページを作りますので、どうぞ楽しみにお待ち下さい。

2009年度も、よろしくお願い申し上げます。

                                             伊東養魚場 伊東敬光




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