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色素(カロチノイド)
カロチノイドは魚の色揚げに大きく関係し、含有率が高いほど
色揚げの効果も大きいと言えるでしょう。
魚の場合、カロチノイドは餌として摂取する必要がありますので、
色揚げを行う場合は含有率に神経質になる必要があります。
●色素(カロチノイド)の原料
ルテイン(黄)
・クロレラ。
・緑黄色野菜。
・マリーゴールド。
アスタキサンチン(赤)
・ヘマトコッカス。
・エビやカニ。
※スピルリナの金魚に対する効果は不明。
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1.カロチノイド
カロチノイドとは動植物に含まれる黄色色素や赤色色素などの
総称で、色揚げに効果があります。
さらに、授精ホルモンとしての役割を有し、多産性の促進、孵化率の向上、
ストレスに対する抵抗性の増加などの効果を認めるとの報告があります。
2.クロレラ
クロレラとはクロレラ科クロレラ属の淡水性単細胞緑藻類の総称で、
直径2−10μmのほぼ球形をしており、黄色色素のルテインを多く含みます。
乾物としての主な成分は、蛋白質45%・脂質20%・糖質20%・灰分10%。
その他にビタミンE・ビタミンKなどの脂溶性ビタミンも含みます。
3.マリーゴールド
マリーゴールドはメキシコ原産のキク科の植物で、その花弁から抽出された
油溶性の黄色の色素をマリーゴールド色素と言います。
主成分はカロテノイドの一種であるルテインで、抗酸化物質があると言われています。
4.スピルリナ
スピルリナは長さ0.2〜0.5mm程度の“らせん形”をした藍藻類で、
緑色のクロロフイル、青色のフイコシアニン、β−カロチンなどを多く含みます。
主な成分は、蛋白質60〜75%・脂質6〜10%で、各種ビタミン・ミネラルも含みます。
細胞壁が薄い為に消化吸収率が良く、体内の脂肪を低減させる特徴がありますが、
10%を超える過剰添加では成長障害が問題になるとの報告があります。
さらに、コイに対する明らかな色揚げ作用は認められていますが、
金魚に対する色揚げ作用は乏しいとの報告もあります。
●スピルリナの特徴
・コイにおいて色揚げ効果を認める。
・金魚においての明らかな色揚げ効果は不明。
・含有率が高いと成長抑制が生じる。
・水温が18℃以上で与える事が原則。
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5.ヘマトコッカス
ヘマトコッカスは2本の鞭毛を持った直径約20μm程度の淡水性単細胞緑藻です。
赤色のアスタキサンチンを多量に含んでいる為に、金魚の色揚げ剤として大きな効果を発揮します。
6.ファフィア酵母
ファフィア酵母(赤色酵母:Phaffia rhodozyma)とは、広葉樹の樹液から分離された天然の酵母で、
金魚の赤色を鮮やかに保つアスタキサンチンを豊富に含んでいます。
一般的には、鶏卵や鶏肉色の改善、魚皮色や肉色の色調改善への利用が有名です。
7.食用色素 赤
市販されている「食用色素(赤)」が色揚げに効果を認めると言われる場合があります。
しかし、実際の効果は理論的にも経験的にもないと言える為、参考程度に留めた方が良いでしょう。
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