オキシドール

1.特徴

日本において2.5〜3.5%の過酸化水素水をオキシドールと呼び、
殺菌・消毒剤として、ヒトにも広く使用されている。

低濃度ではその作用発現は極めて遅い上、粘膜や血液に存在するカタラーゼにより分解される為、
殺菌作用を発揮するのは瞬間的で、持続性に乏しく組織の浸透力も弱い。
分解時に酸素の泡を放出して洗浄作用を発揮する。(コンタクトレンズでも使用。)


2.抗微生物スペクトル

主に、原生動物・グラム陽性菌・グラム陰性菌・真菌・ウイルスに有効。
グラム陽性菌よりもグラム陰性菌に対する効力の方が強い。

つまり、以下の病気に対して消毒剤として有効

原生動物が原因で起こる、白点病・白雲病・黒斑病・黒ソブ・ツリガネムシ病。
グラム陰性菌が原因で起こる、カラムナリス病・穴あき病・赤斑病・松かさ病。
真菌が原因で起こる、水カビ病。
ウイルスが原因で起こる、金魚ヘルペスなど。



3.作用機序

ヒドロキシルラジカルを発生する事により、脂質膜、DNA、細胞内容物を攻撃するとされる。


4.オキシドールを含む薬剤とその含有量

有効成分は比較し易いように液体なら100ml、粉末なら10gに換算。含有量の多い順に表示。

市販薬 (液体) ※有効成分は薬液100ml中に含まれる数値を表示
オキシドール 有効成分 : 過酸化水素 3g(市販の物は2.5〜3.5%の過酸化水素水)

販売 健栄製薬
剤型 液体
効能 殺菌消毒作用
定価 157円/100ml 

用法用量 : 水10Lにオキシドールを5mlで1時間の薬浴
実質価格 : 78円/水100L




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