5月の飼育

5月上旬の飼育

1, 5月の交配

5月上旬も本格的な交配シーズンの真っ最中です。

この時期は、早採りした仔の第1〜2回目の選別が終わっている為、
成績が良さそうなペアーを再度交配させる場合が多いと言えます。
こうする事で、全体の中でのハズレ腹の割合を減らす事が出来るのです。

この時期の交配では鱗並びの事を考えると、11月の段階で12cm程度止まりですが、
品評会で小の部がある場合、ちょうど良い大きさと言う事が出来ます。


2, 餌

この時期の基本は4月と同じと考えて良いでしょう。
交配期である事、種魚は会魚ほどに飼い込む必要が無い為です。

餌は赤虫を中心として10匹あたり5〜10つの塊を、朝7時から夕方3時半頃までに
計3回程与える事を基本とします。
水温が上昇した事で幾分足りなさそうである場合は、ペレットで調節すると良いでしょう。

ただ、餌の量は腹8分目として、足りない分を青水中のプランクトンや青苔で補う事が大切です。


3, 水かえ

交配させる魚は4月と同じと考えて良いでしょう。
交配刺激を与える為や交配後の魚の体調を整える為です。

しかし交配予定の無い魚は、3日に1回の割合で晴天の日の午前中に、
全て新水を使って行う事を基本とします。

会魚と同じペースとする事で、親魚に向けた魚体へと成長させる為です。


4, 会魚

4月から同じ方法で飼い込み続けると良いでしょう。
水温を25〜30℃に上げ、夕方からは照明を使用事で飼い込みを行い続けます。

餌は赤虫を中心に、二歳魚10匹あたり15つの塊程度の割合で、
朝7時から夕方4時頃までに計4回程与え、
その合間を縫う様にしながら、ペレットを二歳魚10匹あたりティースプーン3杯の割合で、
朝7時から夕方4時頃までに、計2回程度与える事を基本とします。

水換えのペースは3日に1度、100%新水を使用する事を基本とします。


5月下旬の飼育

1, 餌

5月下旬も産卵シーズンですが、この時期となると交配を全て終えている場合が殆どです。

したがって、餌は赤虫を中心として10匹あたり5〜10つの塊を、
朝7時から夕方3時半頃までに計3〜4回程与える事を基本とします。

水温が上昇した事で幾分足りなさそうである場合は、ペレットで調節すると良いでしょう。


2, 水かえ

交配予定の無い魚は、3日に1回の割合で晴天の日の午前中に、
全て新水を使って行う事を基本とします。

この時期、流産を来たす可能性が高いので、いつでも水換えが出来る準備をしておく事も大切です。


3, 種魚の入手

たいていの養魚場では、20〜60尾の種魚を確保しているものです。
その内、実際に使うのは20尾程度であり、その殆どが3〜4月の交配です。

もし種魚を入手したい場合、4月下旬から5月下旬がお勧めです。
秋の段階よりも安い価格で入手出来る可能性がありますし、入手して即交配させる事も出来ます。

当養魚場でも、使用した種魚をこの時期までにお譲りする事があります。




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