ランチュウ飼育・養魚場部門


1.「ランチュウ飼育・養魚場部門」の内容・・・@

具体的にどの様に飼育するのかを記載した。

これまでに出版された数々の文献を振り返っても、ランチュウの飼育法を
多岐に渡って、具体的に記載したものは殆どありません。

したがって、私の養魚場での経験を基に、2008年冬に
「ランチュウ学 〜私はこうして飼育している〜」と言う本を執筆し致しました。

内容は、自然に順応した飼育を踏まえた上で、ランチュウ飼育の基本から応用までを、
具体性を持たせながら幅広く記載しております。

また、品評会に向けた飼育法を、受精卵の段階から親魚になるまで、
「餌・水換え・飼育密度」を中心に半月単位で紹介している事も特徴です。

さらに、ランチュウの病気や治療法についても、私の知り得る限りの情報を記載致しました。

お陰様で、「ランチュウ学 〜私はこうして飼育している〜」は2013年に完売し、
今回、その内容の一部を「ランチュウ飼育・養魚場部門」として公開する運びとなりました。






2.「ランチュウ飼育・養魚場部門」の内容・・・A

ランチュウの普及と発展の手助けを期待する。

ランチュウの普及と発展の為には、新しい愛好家を増やす必要性があります。

新しい愛好家を増やす為には、新しく飼育を始めてもらう事に加え、
飼育を継続してもらう事も重要となり、このどちらにおいても「ランチュウに関する情報提供」が
必要であると私は考えております。

つまり、ランチュウという魚を紹介する事は、新しく飼育を始めてもらう機会となりますし、
飼育技術を詳細に紹介する事は、壁にぶち当たっても諦めずに飼育を継続してもらう手助けとなります。

実際、ランチュウの飼育を始めたものの、死なせてしまう事ばかりで飼育に対する自信を失い、
ランチュウの飼育を止めてしまった方は多いのではないでしょうか。

この「ランチュウ飼育・養魚場部門」をお読み頂いた事で、新しくランチュウ飼育を始める愛好家が
1人でも増え、更に壁にぶち当たっても諦めずに飼育を継続してもらう手助けが出来れば幸いです。






3.「ランチュウ飼育・養魚場部門」の基本的な飼育理念

本来のランチュウ美は自然への順応で得られる。

「ランチュウ飼育・養魚場部門」の基本となる飼育理念は、
「当歳の仕上がりよりも、自然への順応を第1とする。」と言うものです。

当歳の仕上がりを第1とする飼育法では、魚を無理に成長させる為に、
どうしても肥満魚となり、弱い体質の為に早期から老化現象が生じます。

これでは本来のランチュウ美を楽しんでいるとは言えたものではありません。

魚を自然に順応させ、しっかりと四季や天候を感じさせる飼育を行った場合、
秋の段階での全長は12cm程度とやや小ぶりであるものの、体質の非常に強い魚に成長し、
本来の真の美しさを発揮してくれると私は考えております。






4.「ランチュウ飼育・養魚場部門」の内容について・・・@

現在の使われている飼育技術をまとめ上げた。

既に多くの方が気付いておられる事だと思いますが、ランチュウの世界には
科学的に考えて明らかに間違っている事が多くあります。

これらの原因は、ある1つの結果に対する原因の考え違いや、
間違った事実を勉強会などで教わってしまった事が考えられます。

これでは、何時まで経っても同じ間違いを繰り返す可能性がありますし、
無駄な飼育や逆効果を及ぼす飼育をしてしまう恐れがあります。

この様な中で、ランチュウという生物を多岐に渡って言葉で表現する事に努め、
昔ながらの飼育法(基本)から今現在におよぶ飼育法(実際)への移り変わりを考えた上で、
昔から言われている事、各会の先生方に教えて頂いた事、これまでの文献に記載されている事、
そして私の経験に基づいた上で何度もじっくりと考察を重ね、
そこから出て来た結果を内容として記載しております。

この本をお読み頂く事で、現在使われている飼育技術のほぼ全てについて、
具体性を持って知る事が出来るでしょう。






5.「ランチュウ・養魚場部門」の内容について・・・A

全てが科学的に証明された内容ではない。

ランチュウの飼育技術は今なお進化し続けている為に、今は正しいと信じられている事でも、
後で振り返ると間違いであったと判明する事が十分に予想されます。

「ランチュウ学 〜私はこうして飼育している〜」は、2008年冬の時点で
正しいと信じられている飼育技術をまとめて掲載していますが、
後で振り返ると部分的に間違った内容を含んでいる可能性があります。

今後、現在使われている飼育技術が科学的に本当に有効であるかについて、
比較実験を行う事で確認していく必要がありますが、少なくとも多くのベテラン愛好家は、
「ランチュウ学 〜私はこうして飼育している〜」に掲載している飼育技術を駆使しながら、
ランチュウを仕上げています。



●「ランチュウ・養魚場部門」について

1.「ランチュウ学」の内容の一部を掲載している。
2.ランチュウの普及と発展を目指している。
3.自然への順育を基本として掲載している。
4.実際の飼育法を応用として掲載している。
5.現在ある飼育技術を具体的に掲載している。




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