伝統あるランチュウの発展


1.伝統と革新

伝統の本質を見定めた上で革新を行う。

時代の移り変わりの中にある今、伝統が常に評価されながら発展して行くには、
これまでの先輩方が築かれた伝統を忠実に継承すると同時に、
これからの時代の変化を先読みし、伝統の本質を見定めた上で革新を行う事が大切です。

これによって伝統はその姿を少しずつ変えてしまう事にはなりますが、
現在に生きている伝統として守られ、そして発展する事が出来る訳です。

伝統を守ると言う事は同じ事を続けて行く事ではありません。同じ事の繰り返しは、
時代に取り残される事で古くなり、やがて廃れてしまうでしょう。






2.愛好家を増やす為に・・・@

ランチュウに関する情報提供の重要性。

これまでの様々な歴史を振り返ると、新規層に乏しい団体は将来的に
衰退してしまう場合が殆どです。

当然、ランチュウの世界も例外ではないと私は考えております。
ランチュウのさらなる普及と発展の為には、愛好家を増やす必要性があると言う事です。

愛好家を増やす為には、新しく飼育を始めてもらう事に加え、飼育を継続してもらう事も
重要となりますが、このどちらにおいても「ランチュウに関する情報提供」が
必要となると私は考えております。

つまり、ランチュウという魚を紹介する事は新しく飼育を始めてもらう機会となりますし、
飼育技術を詳細に紹介する事は壁にぶち当たっても諦めずに
飼育を継続してもらう手助けとなります。

これまでの「ランチュウに関する情報提供」を振り返ると、
魚を紹介する文献は見かけるものでしたが、飼育技術を詳細に紹介する文献は非常に乏しく、
大野先生がお書きになった本がある程度でした。

ただ、その本があった為にランチュウを続ける事が出来たと言う愛好家は
多いのではないでしょうか。






3.愛好家を増やす為に・・・A

飼育技術の向上の為の文献が必要。

ランチュウの飼育技術は毎年少しずつ改良され、今なお新しい飼育方法へと
進化を続けています。

大野先生の本は、基本を書いた教科書として今後も重宝され続けると思いますが、
もう販売されていませんので、新しく飼育を始めた愛好家の手元には届かないのが実際だと思います。

この様な愛好家の為にも、ランチュウという生物を多岐に渡って言葉で表現する事に努め、
昔ながらの飼育法(基本)から今現在に至る飼育法(実際)への移り変わりを考えた上で、
この文献「ランチュウ学 〜私はこうして飼育する〜」を完成させました。

この文献によって、ランチュウ愛好家の裾野を広げる事が出来れば幸いです。






4.インターネットの普及・・・@

様々な情報が新しい幅をもたらす。

近年、インターネットの普及で、ランチュウの世界は変遷の時期を迎えていますが、
HPを開設している愛好家が増えて来た事は良い事であると考えております。

それぞれの飼育法や飼育環境が紹介される事で、飼育での選択肢の幅を広げる事が出来ますし、
様々な考えや情報交換はランチュウの世界に新たな幅をもたらす事が出来ます。

さらに、全国から様々な系統や有名人の魚を簡単に取り寄せる事が可能となった為に、
良系統を入手する機会や自分好みの魚を見付ける機会が以前よりも多くなりました。

今後、全国の魚のレベルは底上げされ、品評会ではますます激戦となる事が予想されます。
これまでは入賞の常連者であっても、以前の様に簡単には入賞出来なくなるでしょう。

インターネットの普及と言うものは、ランチュウ愛好家の全員を刺激するものであり、
さらに、ランチュウ愛好家の裾野を広げると言う点においても非常に重要なものです。

今の時代の流れは、ランチュウの伝統をより高いレベルに発展させ、
かつ、それを維持し続けるだけの可能性を秘めたものであると言う事が出来る訳です。






5.インターネットの普及・・・A

マナーをしっかりと守る事が大切。

インターネットは、その手軽さゆえに問題が生じてしまう可能性があります。

顔が分からない事を良い事にマナーを逸脱し、だましや批判を行う人が存在する為です。
この様な人が増えてしまうと、この世界の将来は逆に悲惨なものとなってしまうでしょう。

お互いに謙虚さを持ちながらマナーをしっかりと守り、多くの人と色んな情報を交換する事で、
互いの腕を磨いて行く事が本来のランチュウ愛好家の姿ではないでしょうか。

その様な中で、今後のランチュウ界をさらに発展させる為に、
伝統と革新の中で何が大切であるかを、愛好家一人一人が考えてみる事は大切だと思います。



6.インターネットの普及・・・B

インターネットと従来の組み合わせ。

インターネットで魚を購入するのは非常に便利ですが、魚の姿を見極めるには限界があります。
特に、泳ぎや体調面を知る事は写真からは不可能であると言えるでしょう。

さらに、素晴らしい魚に見えても写真うつりが良いだけの可能性がありますし、
会用と歌い文句に販売していても、実際に入賞出来る姿であるかは実物を見ないと分かりません。

インターネットで購入する場合は、上記の事を十分に理解した上で行う事が大切です。

この様な中で、本当に良い魚がほしい場合の手段は今も昔も変わりません。
遠方であってもブリーダーの下を実際に訪れて、好みなどの話をしながら実物を見せてもらい、
自分自身が納得した上で譲り受ける事が最も確実であると言う事です。

インターネットに頼り過ぎる事無く、上手く従来の方法を組み合わせる事が大切ではないでしょうか。

●ランチュウとインターネットの発達

・様々な情報が新しい幅をもたらす。
・マナーをしっかりと守る事が大切。
・従来との組み合わせが最も効果的である。




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