責任者挨拶

こんにちは、責任者の伊東敬光でございます。いつも「ランチュウ専門 伊東養魚場」をご覧頂きまして誠に有難うございます。
ランチュウは時代と共に進化を続けている魚ですが、魚に対する愛好家の「情熱」は今も昔も変わりません。
最高の芸術品としての美への拘り、更に良いものを創ろうとする向上心、生き物であるがゆえの愛情などを持って、多くの先輩方の足跡が詰まった魚を、今に生きる伝統美として具現化させる事に全力を注ぐ訳です。

そこには様々な飼育技術を駆使しながら、試行錯誤を繰り返す愛好家1人1人の「理想像」や「心」があり、これらは魚の姿に反映すると私は考えております。
人と向き合う様にランチュウと向き合い、心を通い合わせる事に努めながら丹精込めて飼育をする事で、魚は飼育者の「心」を姿に反映させると考えている訳です。

私自身、「ランチュウは心なり」と言う言葉を座右の銘としている理由はここにあります。

焦った気持ちで魚に接し続けると、どこかに無理が生じる事で魚の姿は崩れ、結果的に粗雑な魚に仕上がります。
逆に、ゆとりのある気持ちで魚に接し続けると、魚の状態をいち早く察知する事が出来ますし、不注意で魚を傷付ける事も無く、それぞれの魚が持つ素質をそれぞれの魚に応じて開花させる事が出来ると私は考えております。
この様な私の「心」と共に、今の私が考える「理想のランチュウ像」を目指しながら、より上質なランチュウ創りに日々研鑚しております。


養魚場の魚について

2004年度以降、私の養魚場にいたランチュウの系統は岡山系と浜松系を基礎としたものでしたが、ランチュウの全国的な輸送が活発化した事で、これまでの産地名のついた系統の意味合いは薄らぎ、代わりに生産者単位での系統が重要視される時代を迎えております。
系統の多様化で魚の進化は速度を増し、評価では尾形だけでなくフンタンや尾筒も重要となりました。そして、最近はどっしりとした印象(横幅)が求められる傾向にあります。

2009年度以降、私の養魚場でも種魚の導入や把握、新しい時代に似合う飼育法への調整を積極的に行い、2010年度の大規模な改革を経て、2011年度以降のシーズンを迎えております。

選別では今ある姿だけにとらわれる事無く、将来的にどの様な姿になるかを考慮しながら行い、また、養魚場の魚を気に入って頂いた方に対して魚をお譲りしておりますが、その際、病気が疑われる魚や体調が悪い魚のお譲りは一切致しません。
これまで順育を意識しながら丹精込めて育てて来た魚ですので、お譲りした後も大切に飼育して頂ければと思います。

伊東養魚場 伊東敬光





































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